2012年5月18日金曜日

紫外線、タバコ、アルコール、肥満から身を守る | オーストラリア生活情報サイト NICHIGO ONLINE


 
オーストラリア生活では油断大敵

紫外線、タバコ、アルコール、肥満から体を守る

 
□夏や海が好き
□暴飲暴食をしがち…
□タバコを吸っている
当てはまる人は必読 !

 

 オーストラリアで問題視されて いる紫外線、アルコール、タバコ、肥 満。テレビや街中のポスターなどいたると ころで注意喚起されているが、これらが原因で体を 崩している人以外は「あまり実感がわかないなぁ…」と思っ ている人も多いのでは ? そこで今月は、オーストラリア生活 で気を付けたい、体の不調4大危険因子と病気予防について、 さまざまな医療の専門家に話を聞いてみた。健康生活を手に入れる術を身に着けて、2012年を元気に過ごそう !
 
危険因子*その1

紫外線

 
 オーストラリアの紫外線は世界的に見ても強いことで知られて いる。「紫外線なんて、日焼けするだけだ」と軽視しがちだが、 これを浴びることで重大な病気につながることがあり、オースト ラリアでは大問題になっている。 皮膚がん防止策を提供する非営利団体サンスマート (SunSmart)の調べによると、紫外線は、太陽と地球の地面 の距離が狭まるほど強くなるので、赤道に近い地域は強く、また南半球の夏は、北半球の夏よりも地面と太陽の距離が近いた め、紫外線が強くなる。オーストラリアはどちらの条件も満た しており、その結果、紫外線が強いのだ。また、太陽からの紫 外線を90%以上吸収し、地上に到達する紫外線をカットする役 割を担うオゾン層が、南半球上空では破壊されているエリアが 多いとされるため、近年はさらに紫外線が強くなっている。
 
目に見えない、感じもしない紫外線に注意
 太陽が放つ3つの光線のうち、可視光 線と赤外線はそれぞれ目で見えたり熱を 感じたりできるが、紫外線はどちらもで きない。よくあるのが「今日はそんなに 暑くないし、紫外線は強くないだろう」 「肌がグリルのようにジリジリしない し、今日は大丈夫だろう」と気を抜いて いると、実は紫外線が強かった、という ケース。
 サンスマートによると、気温や肌のジ リジリ感は、そもそも赤外線の放つ熱が 起こしている現象で、紫外線とは関係が ない。このため、涼しい日は赤外線量が 少ないが、紫外線量も少ないとは限らな いのだ。そう考えると、これからの秋に 涼しくなるとしても、紫外線には気を付 けないといけない。 また、「今日は曇り空だから紫外線は カットされるだろう」という憶測も大き な落とし穴になり得る。薄い雲だと最大 80%の紫外線を通してしまう上、雲が反 射して紫外線量が強くなることもある。
 けれども紫外線を怖がって外出を避け るのも問題だ。紫外線は、骨の成長や維 持に必要なビタミンDを得る上での重要な 源となるからだ。健康的な生活を手に入 れるには、紫外線から体を守る正しい知 識を身に着けることに限る。
 
出かける前は ネット上で紫外線量を チェック
  紫外線量は天候や季節によって紫外 線量が変化するので、出かける前には チェックしよう。オススメなのは、豪 政府保健省の放射線保護・原子力安全庁 (ARPANSA)の公式サイトのリアルタ イム紫外線(UV)情報。1日の紫外線 量の推移がグラフになっているので、ひ と目で確認できて便利だ。そのほかの天 気予報サイトでも紫外線量を掲載しているので、紫外線対策に役立てよう。
Web: arpansa.gov.au/uvindex

 

 


痛みの評価

紫外線と皮膚がん
一般開業医の鳥居先生に聞く

ノースブリッジ・ファミリー・クリニック
 
紫外線による皮膚細胞の損傷で皮膚が んに
 がん細胞は人間のあらゆる細胞に発生 しますが、根本的には遺伝的要素、ある いは外部からの刺激により遺伝子に損傷 が起き、異常細胞が細胞分裂を起こして 増えていきます。皮膚がんの場合、紫外 線の刺激によって細胞に損傷が起こりま す。紫外線の照射量が多ければ多いほど 皮膚細胞がダメージを受け、皮膚がんが 発生しやすくなります。
 
オーストラリアでの皮膚がんの発生率は群を抜く
 皮膚がんは大きく分類して基底細胞が ん(Basal cell carcinoma=BCC)、扁 平細胞がん(Squamous cell carcinoma =SCC)、黒色腫(Melanoma)の3種 類があります。そのうち、BCCの占める 比率が80%、SCCが15%、そして黒色 腫が5%です。
 あらゆるがんの中でも、オーストラ リアでは皮膚がんが一番頻繁に起こる がんの種類で、すべてのがんの合計の3 倍以上の発生率です。ただし、がんと いってもBCCとSCCはおとなしいがん で、よほど後期まで放置しておかない 限りは命取りになるようなものではあ りません。黒色腫は一番危険で、治療 が遅れると内臓にも転移し、命取りに もなります。
 
肌の色によって、皮膚がんになる確率 も異なる
  皮膚に含まれるメラニンという色素 が、皮膚を紫外線から保護してくれて います。つまり、色素が多いか少ない かによって左右されます。黒人が一番 多く、次に黄色、白色人種の順でメラ ニンが減っていきます。

 

紫外線対策をして肌を守ろう

 
外でのアクティビティーは朝早くか夕方 に
地上に到達する紫外線の1日の合計量 のうち、3分の2が午前10時〜午後2時 の時間帯に集中しています。さまざまな スポーツ・イベントや屋外の作業は、一 番日差しが強い真っ昼間に行われていま すが、この時間帯はお勧めできません。 できる限り朝早くか、夕方の日差しが比 較的弱い時間帯にしましょう。
 
服や帽子、サングラスで紫外線カット
 帽子、長袖のシャツ、サングラスと いうごく簡単なものが役に立ちます。 特に帽子とサングラスの組み合わせ は、目を紫外線から保護するのに有効 です。強い紫外線は、目の網膜に起こ る黒色腫や、まぶたに起こるBCCや SCCの発生と強い関連があるとともに、翼状片や結膜脂肪斑、白内障など の原因になります。
 
日焼け止めは「SPF15以上のBroad- spectrum」を使う
 日焼け止めは適切なものを選びま しょう。日焼け止めには、UV-B(周波 数 290〜320nm)の紫外線だけを吸 収するもの、UV-A(320〜400nm) だけを吸収するもの、あるいは両方を 吸収する「Broad- spectrum」があり ます。これらの有効性は「SPF(Sun Protection Factor)」という指標で 表示されています。なるべく"Broad- spectrum"で、SPFが15+のものを 選ぶようにしましょう。海水浴やマリ ン・スポーツで使用する場合は、防水 (ウォータープルーフ)機能のあるもの を使用しましょう。
 

サングラス 顔の形に合い、目の前だけでなく横からも紫外線を避けられるような、ぴったり目の周りを 覆うデザインを選びましょう。
帽子 つばが最低9センチのもので、フェルトのような日光を通さない材質が一番効果的です。麦 わら帽子などの光を通す材質でできているものは、少し効果が落ちます。つばのある帽子が 使えない時は、後頭部から首にかけて覆っているようなキャップを使用するように心掛けて ください。
シャツ シャツに関しても目の詰まった織りの生地が必要です。軽い夏用のTシャツは光を遮る効果があ まりなく、特に濡れた場合は一層効果が落ちます。野外の水泳時は、ライクラ素材のシャツが 最適です。

*作業着などには、紫外線を吸収する材質が生地に含まれているものもあり、それらには「UPF(Ultraviolet Protection Factor)」という指標で有効性が表示されています。UPF15〜24で紫外線通過率が4〜7%、UPF25〜39 で2.5〜4%、UPF40〜50+は2.5%以下になります。屋外では、50+のものを使用しましょう。

 


マオリ語でCBTとうつ病

紫外線と眼病
検眼医の興梠先生に聞く

マユ・コオロキ・オプトメトリスト
 
紫外線は短期的にも長期的にも眼病につながる
 紫外線(特にUV-B)はさまざまな目の病気の要因の1つとされており、痛みの激しい角膜の日焼け(光線角膜炎)や白目や黒目にできる瞼裂斑や翼状片、そのほか目やまぶたのがんまでも引き起こすなどの危 険性を持っています。
 また、日常的に少量浴びている紫外線も 長期では徐々に蓄積し、視力障害にも至る 目の病気の要因となり得ます。例えば、目の中のレンズ(水晶体)が濁り曇る白内障もその1つです。
  目の前が歪んで見えなくなってしまう「加齢性黄斑変性」は、オーストラリアでは第1の失明の原因となっていて、喫煙、加齢や遺伝とともに、紫外線もリスクとして考えられています。この病気では視力の休命とされる網膜内の中央にある"黄斑"という部分にダメージが起き、通常の視力機能、物の大きさや色などを識別する機能に 異常をもたらします。
 オーストラリアでは紫外線が特に強く、1,000万人が何らかの目の病気を抱えています。これは何と、総人口の半分近くです。 紫外線に関しては、10歳以下の幼い年齢でも紫外線のダメージが既に起こり始めていることも注目したい大切な事項です。特に午前10時〜午後3時には日差しを避けてください。
 

トランジション・レンズがオススメ
 紫外線から目を守る最適なサン グラスは、目の周りを包むような デザインで、オーストラリア国家 規定2、3、4に沿うUVプロテクションが適正です。
  また、「トランジション・レンズ」と呼ばれる、紫外線の量によってレンズの色が暗くなる調光レンズを使用したサングラスもあり、紫外線をカットしてくれるだけでなく、目に入ってくる光の量を自動的に調節してくれ、近視などの度を入れることも可能なのてお薦めです。車の中ではフロント・ガラスが紫外線をブロックするのでドライブ・ウエアという専用の種類が必要となります。
 


 
危険因子*その2

アルコール

 

 アルコールは、パーティーや"会社帰りの1杯"の必須アイ テムとして、日本でもオーストラリアでも馴染み深いが、さ まざまな危険が潜んでいる。それには飲酒運転、暴力などの 社会的な影響が挙げられるが、健康の面でも、高血圧、肝硬 変、心臓血管系疾患、脳梗塞、がん、うつ病などの引き金に もなり得るのだ。しかも飲めば飲むほど、またそれを何年も 続けているとリスクがさらに高まっていくという。
 
アルコール消費量は年々増加
 連邦政府が昨年6月に発表した 「2009/10年度アルコール消費に関する 統計」によると、1人当たりの1年間のア ルコール消費量が約10.3リットル(純アル コール換算)だった。そういわれてもあま り想像しがたいが、この数値は健康上のリ スクが低いと政府が提示している標準アル コール摂取量を上回っている。
 また、同調査によると、純アルコール消 費量は年々増加している(下図参照)。ち なみに社会的または身体的な影響が出るほどアルコールを消費している人は、中年層 (45〜54歳)に多く見られると報告され ている。
 これからの将来、どれほどの健康被害が 出るのか…。
 


医療従事者のうつ病

 
飲む量をコントロールしよう
 酒類のボトルのラベルには、「スタン ダード・ドリンク」という指標がある。これ は容器や酒の種類に応じたアルコールの強 さの目安だ。ちなみに健康上のリスクが低 いとされる1日当たりの摂取量は「2」と決 まっている。
 しかし人によって、また体調などによっ てアルコールの摂取量の限度は異なるの で、飲む時は自分の状態をうかがいながら コントロールすることが大切だ。また、ア ルコール摂取量の限度で100%安全を保障す るものは存在しない。アルコールを飲むと いうことは、必ず何らかのリスクが伴うと 心得ておく必要がある。
 
限度は1日「2」まで
スタンダード・ドリンク

スタンダード・ドリンク
ビール(低濃度アルコール、缶/グラス) 0.8
ビール(中濃度アルコール、缶/グラス) 1
ビール(高濃度アルコール、缶/グラス) 1.4
ワイン(150ミリ・リットル、グラス) 1.4
缶入りスピリット(アルコール濃度5%) 1.2〜1.7
*詳しくは最寄りのクリニック、または下記のサイトをチェック
Web: www.alcohol.gov.au

 
飲酒のリスクを軽減
アルコール・ガイドライン

 連邦政府が提唱するガイドラインを紹介。これを守ってできるだけ飲酒のリスクを軽減 しよう。
①必ず飲む前に限度を設定する。「どれだけでも飲むぞ」と思わないこと
②いきなりアルコールを摂取せず、ノン・アルコールのものから飲む
③ゆっくり飲む
④できるだけ低アルコール濃度のものを飲む
⑤飲む前に何か食べておく
⑥飲み会などで長い間アルコールを飲む時は、ノン・アルコールのものを間に挟む
New National Guidelines for Alcohol Consumptionより
 

 

実は身近にあった !? アルコール依存症
カウンセラーのかおるさんに聞く

イーストサイド・カウンセリング
 
"いつものお酒"、実は依存性薬物
  私たちの日常では、パーティーや ディナーで「お酒を飲んで楽しむ」と いうことがほぼ当たり前とされていま す。ヘロインなどの薬物は違法でもあ り、「中毒」などネガティブなイメー ジが強いのですが、同じく依存性薬物 であるお酒は、法で認められているた め、いつでも簡単に手に入り、摂取す る上でのコントロールがとても難しく なります。
 
アルコール依存症は一種のアレルギー
  アルコール依存症とは、ストレス解 消などのための飲酒が習慣化すること によって、精神的および身体的にアル コールへの欲求が生じ、その刺激がな いと精神・身体的な不快症状が起きてし まうことを指します。専門医の意見が 分かれる場合も多いのですが、心理カ ウンセラーとしての私の経験と照らし 合わせて一番しっくりくる「アルコー ル依存症」のとらえ方は、依存症を一 種のアレルギーと考えることです。
 依存症になると、どんなに少量でも 体内にアルコールが入ると身体にアレ ルギーのような反応が起き、自己を冷 静に客観視する能力が損なわれ、言 動、行動などの制限も利かず「適度に 飲む」ということが全く不可能になり ます。そして、記憶が途切れるブラッ ク・アウトに行き着くまで飲み続けた り、暴力的になって、後で後悔すると いうことを繰り返したりします。
 


依存症を改善するには、ライフスタイ ルなどの見直しを
 アルコール依存症は、「意志が弱い からコントロールできない」のでは、 とよく誤解されがちですが、精神面に加えて身体的にも反応が出る「身体の 病」ともとらえることが大事です。
 頻度や量を減らせない状態になった ら要注意。隠れ飲酒やブラック・アウ トなどの依存症状が出る前にきちん と自覚することが大切です。治療法 は、断酒です。いったん依存症になる と「適度に飲酒」が全くできなくな るので、回復後も飲酒できません。 依存症の人にとっては難題ですが、 「お酒=楽しみ」また「お酒=ストレ ス解消」という考えを根本的に変える ために、運動や生活習慣などを通して ライフスタイルを大きく変える必要が あります。カウンセリングや「アルコ ホリックス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)」などのサポート・グ ループ参加も効果があり、本人の自 覚、正しい理解、そして周りの家族の 暖かいサポートで乗り越えられる病気 です。
 
*アルコホリックス・アノニマスとは:アルコール 依存症で悩む者同士が経験や本音を語り合ってサ ポートしながら、依存症を乗り越えていくことを目 的としたサポート・グループ。多くのセッションが 教会で行われるが、いかなる宗教、政治、組織、団 体と関わりはなく、「飲まないで生きていく」ため の「12のステップ」という理念に基づいて開催され ている。
 


 
危険因子*その3

タバコ

 

  オーストラリアでは、連邦政府や地域団体の 必死のキャンペーンの成果があったためか、喫 煙者がだんだん減りつつある。連邦保健省が 2008年に行った国民健康調査(14歳以上が対 象)によると、1993年から2007年までに、喫 煙者が29.1%から19.4%に減少したことが分 かった。しかし喫煙中、体に蓄積した化学物質 があらゆる病気を引き起こし、まだまだ健康被 害は後を絶たないのも事実…。
 
タバコは万病の元
 タバコに関する情報を提 供する、連邦政府のサイト 「Quitnow」によると、タバコ にはさまざまな化学物質が含ま れており、その種類は4,000を 越える。その中にはタールやニ コチン、一酸化炭素、アンモニア、ひ素 などが含まれ、特に60もの化学物質は、 がんや脳血管系障害、虚血性心疾患など を引き起こす。ニコチンが依存性の原因 となっているのも非常に厄介だ。連邦保 健省が2007年に発表した、1983〜2003 年の病死・事故死に関する調査によると、 年間で約1万5,500人がタバコによる病気 で亡くなったと報告されている。
 
吸っていない人も煙の被害に遭う
 タバコは喫煙者のみならず、煙が周りの人にも影響を与えて いる。これは受動喫煙 または副流煙といい、 小さい子どもがこの煙 を吸うと、中耳炎や気 管支炎、肺炎、ぜんそ くなどが引き起こされ、大人であれば心臓病、肺がん、慢性 閉塞性肺疾患などの原因になり得る。
 
タバコを計画的に減らして、健康な体に
「Quitnow」では、タバコを止めるコ ツや便利な情報を紹介している。また、 「何度も止めようとトライしたけど、結 局失敗に終わってしまった !」という人 は、専門家やGPに相談するのも手だ。
 
■Quitnow
Web: www.quitnow.gov.au
Tel: 13-7848
 

 

タバコによる 歯のヤニや病気
歯科医のキム先生に聞く

デンタル・クリニッ�br /> 


 
危険因子*その4

肥満

 

 オーストラリアでは肥満または過体重の人が 年々増えている。また、人口全体に占める肥満 または過体重の人の割合は、世界的にも突出 している。肥満とは、体の中の脂肪が一定以 上を上回った状態を指し、一般的には肥満指 数(BMI)という数値で肥満かどうかを識別す る。太りすぎで悩んでいる人は男性に多く見ら れ、2007/08年に行われた国民健康調査では、 調査に協力した男性の63%が肥満または過体重 で悩んでいると打ち明けた(女性は48%)。
 
肥満度セルフ・チェック
BMI=体重(Kg)÷(身長(m)×身長(m))
      BMI
低体重        18.5未満
普通体重  18.5以上 25未満
肥満(1度)  25以上  30未満
肥満(2度)  30以上  35未満
肥満(3度)  35以上  40未満
肥満(4度)  40以上
 

 

 

 

 


肥満の危険性と改善策
東洋医学医のチョウ先生に聞く

ワールドシティ・オリエンタル・メディスン
 
肥満が引き起こす、さまざまな病気
 肥満は食べ過ぎ、運動の欠如などが原 因で起こりますが、太ったままだと重病 につながる恐れがあります。考えられる 病気は、高血圧、心臓病、がん、関節 炎、無呼吸症候群などが挙げられます。 特に年をとるにつれて病気になる確率が 高まりますので、太り気味の人は、でき れば早いうちに減量しましょう。
 
東洋医学の肥満改善策
  一般医療ではBMI数値や、医師の よってはそのほかの検査結果を基準に 肥満かどうか判断し、改善策を提案し ていますが、東洋医学では人の体質や 生活習慣に焦点を当てて、1人ひとり に合った肥満の改善法を提案します。
 一般医療と重なる点もありますが、 人それぞれの体質や体調に合った食べ 物、食べ方(食べるペースや頻度)、 運動方法や頻度などを提案していま す。また、漢方の処方や鍼治療によ り、体調の改善(消化や便通を良くす るなど)や、食欲の抑制を促します。
 
低リスクで重度の肥満を改善
 重度の肥満を患う場合、一般医療で は鍼を皮下に挿し込み、脂肪を吸引する手術を行うことがありますが、東洋 医学では手術の代わりに、カッピング (吸い玉)療法で皮下脂肪を刺激して 脂肪の塊を分解し、血液の中に入れ戻 して排出させるという処置を行ってい ます。
 手術と比べると脂肪を取り除くまで に時間がかかりますが、傷跡が残ら ず、手術によって血液中に出た大きめ の脂肪が血管に詰まるなどの副作用が ないのが、この療法の利点です。
 また、最近は部分的な肥満(腕が太 い、お腹が出ているなど)が気になる という患者さんが増えているのです が、そういった場合にもカッピング療 法などで改善策を提供しています。
 
肥満を未然に防ごう
 日本人の方で肥満に悩む人は、西洋 人に比べると少ないのですが、この国 で暮らしていると高カロリーな食べ物 の誘惑があったり、忙しさのあまり運 動をサボりがちになったりして、体脂 肪が増えてしまいますよね。過剰に体 重を気にしすぎて拒食症になるのも問 題ですが(若い女性に多い)、肥満を 未然に防ぐには以下を参考にしてくだ さい。
 
①体重を毎日チェック
体重は10代後半にかけて一気に増加し、年をとるにつれて、少しずつ増加していくのですが、大人 になってからもたくさん増加し、それが続くようであれば要注意です。生活習慣を見直し、心配なら 医師に相談しましょう。
②柿葉茶が脂肪に効く !
柿葉茶には脂肪を排出する作用が期待できます。またコレステロール値を下げるのにも効果的で す。普通のお茶のように飲んでみてください。
③運動は体への負担が少ないように心掛ける
よく腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどをすれば痩せると考えている人が多いのですが、これは筋 力を付ける運動で、減量にはあまり効果が見られません。
 
ベストなのは、ちょっと汗ばむくらいの体に負担が少ない運動(ウォーキングなど)をゆっくり長 めに行うことです。仕事などで忙しいかもしれませんが、最低週3回は行ってください。運動時間は人 によって異なるので、専門家に相談することをお勧めします。



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